<<内見時のチェックpoint>>1921年(大正10年)創業

不動産の広告では「80mを歩くのに1分」として駅までの所要時間を表示しています。

ただし、坂道など道路状況は考慮していませんし、人により歩く速さは違いますので、実際に歩いてみることをおすすめします。

バス便の物件では、駅前のバス時刻表で最終バスの時間をチェックしておきましょう。最終バスが早い地域も多いからです。

さらに、夜間にタクシーを使う人は、すぐ乗れるかどうかも確認しておきたいものです。

タクシーの状態は、不動産会社の営業担当者に聞いても分からないこともあるので、実際に夜に現地に行って確認するのが確実です。

また、駅まで自転車を使う場合は、駅周辺の駐輪場の状況を確認しておきましょう。

物件を下見する際、物件の周辺をできるだけ歩いて、自分の目で「環境」をチェックしてください。

特に重要なのは、「騒音」や「悪臭」のチェックと、必要な「生活関連施設」の調査です。

「騒音」のチェックは念を入れて行いましょう。

平日は、近隣の工場からの騒音や学校からの音が気になるが、週末は静かということもあります。

また昼間は静かでも、夜になると近くの幹線道路の騒音が響くこともあります。

時間帯によっては、隣接する建物の換気扇やエアコンの室外機、給湯器などの設備音が耳障りになることがあります。

同様に「におい」もチェックしましょう。

例えば、物件の裏手の川から悪臭がするというケースもあります。

「騒音」と同様に、隣接する建物の換気扇など設備からの臭気が気になることもあります。

これらはできれば、物件に入居を決める前に、昼と夜、平日と週末のように2回以上は現地でチェックしたいものです。

駅周辺や駅までの間の「生活関連施設」も重要です。

「スーパーマーケット」「コンビニエンスストア」「クリーニング店」「金融機関」などに加えて、「病院」「レンタルビデオショップ」などもチェックできればさらによいでしょう。

こうした物件の「周辺環境」は、入居してからはじめて判明することが多いのですが、入居してから後悔しないために、ご自身で十分にチェックするべきです。

物件を下見するとき、窓がどの方角を向いているかという点は意外にチェックしにくいものです。

よく言われるように、東向き、南向きが、日当たりのよい方角ですが、下見の際に方角を正確に知るのは難しいので、下見の後に住宅地図で部屋の向きをチェックすることをおすすめします。

東向き・南向きの窓がある部屋が必ず日当たりがよい、とは限りません。

例えば、部屋に接するような建物が隣にあり、時間によっては日が入らないケースもあるでしょう。

また、少し離れたところにマンションなどがあり、カーテンを開けていると部屋の中が見えてしまうケースもあります。

下見の際に、実際に窓の外を見て、周囲の状況をチェックしてください。

賃貸広告では、部屋の広さを、帖数（畳の枚数）で表示しているものが多く見られます。

1帖の広さは、不動産広告の基準によって、1.62㎡以上と決められていますが、例外もよくあります。

マンションの場合、室内に柱が張り出していたり、天井に梁が張り出していたりで、スペースが得られない場合もあります。

また、構造的に壁が分厚くなっていて、そのため室内が狭くなっていることもあります。

つまり同じ帖数でも、同じ部屋のレイアウトができるとは限りません。

必ず今の部屋の壁の長さや天井の高さなど、寸法を計っておいて、下見の際に比較できるようにしてください。

タンスやベッドといった大きな家具類の大きさも、あらかじめ計っておいて、置く場所をその場で検討できるようにしておくと、スペースが足りない等のトラブルが避けられます。

物件の下見をする際、「建物の管理状態」をチェックしてください。

ゴミ捨て場・駐輪場の使い方・廊下や階段の清掃などの様子などを見れば、きちんと管理されているかどうかがわかります。

建物の管理状態が悪い物件では、入居者の生活態度も悪いことが多いようです。

入居してから他の入居者に悩まされないためにも、管理状態のよい物件を選びたいものです。

女性の場合は、駅から物件までの道が「夜間も安全であるかどうか」は、忘れずにチェックしてください。

特に住宅地では、朝や昼間は人通りが多くても夜間になると人通りがなくなるような道が多いからです。

もしも、駅までの最短経路が、夜になると人通りがなくなるような場合には、より安全な経路を自分で考えて、その経路を実際に歩いて見てください。

冨士土地 株式会社